第2740地区の運営方針
RI2740地区 2022-23年度
ガバナー 上村 春甫
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ガバナーメッセージ
2022-2023年度 地区テーマ
「『想像』して『創造』しよう・・・ロータリーで未来を!」
国際ロータリー第2740地区2022-2023年度のガバナーとして今年度の2740地区におけるロータリー活動の方針について説明します。
2022年1月20日、2022-2023年度国際ロータリー会長ジェニファー・ジョーンズ氏は、2022-2023年度テーマ講演において、「イマジン・ロータリー」というテーマを発表されました。その講演の中で、ロータリーには「不思議な力」があり、それによって救われたいくつかの例をあげられました。そして、その「ロータリーの不思議な力」が発揮され、またそれをさらに大きくするためには、
- 「多様性」(ダイバーシティ/Diversity)
あらゆる背景を持つ人や幅広い文化、経験、アイデンティティの人を歓迎する。 - 公平さ(エクイティ/Equity)
クラブ会員の公平な扱いと機会の均等を保つよう努めている。 - 包摂(インクルージョン/Inclusion)
あらゆる人が歓迎されていると感じ、尊重され、会員として大切にされるクラブの環境づくりに力を注いでいる。
を踏まえた会員の積極的参加が必要であり、そのために私達全員が何ができるかを想像し、その想像したものが現実のものとなるよう行動しなければならないという趣旨のことを述べられました。今、私達は今まで経験したことのない状況に苦しんでいます。わたくしも医師として診察・診療に携わる身ですのでその切実さは身につまされるものがあります。まさにそうであるからこそ、難局を乗り越えるため、会長の言われる「ロータリーの不思議な力」を強め、発揮させるときであり、そのための多様性・公平さ・包摂を踏まえたロータリアンの積極的参加を促すにつき、何ができるかを想像し、その想像したものが現実のものとなるよう行動する時であると思います。わたくしがガバナーとして2022-2023年度の地区運営を行うにあたっては以上のことを基本とし、地区テーマは「『想像』して『創造』しよう・・・ロータリーで未来を!」とします。
朝のこない夜はありません。「ロータリーの不思議な力」を信じ、この1年皆様とともに前に進んで行きたいと思います。
地区活動及びクラブサポート重点項目
ジェニファー・ジョーンズ会長は、同じ講演の中で、「ロータリーの不思議な力」の源泉となる多様性・公平さ・包摂を踏まえた会員の積極的参加の鍵として「女性」「若者」「リーダーシップ」をあげておられました。わたくしも現在の世界の流れからして「女性」「若者」「リーダーシップ」こそ多様性・公平さ・包摂を踏まえたロータリアンの積極的参加の鍵であり、「ロータリーのつながり」を強め、広め、「ロータリーの不思議な力」を大きくする鍵であると思います。そこで、「地区活動及びクラブサポート重点項目」を次の三つとし、皆様とともに取り組んでいきます。
1.女性会員の増強と女性会員の積極性と帰属意識とが醸成されるような環境の整備
今、女性の参加と活躍の増進は、色々な分野における多様性・公平さ・包摂実現の取組みの中で中心的なものになっています。ロータリーも今まで女性会員の増加には力を入れてきましたが、2022-2023年度は加えて、女性会員が「ロータリーはおもしろいな」「ロータリーに入ってよかったな」と思えるような場や活動などを想像し、実現し、女性の活躍で「ロータリーのつながり」を強く、広くしていきます。
具体的には、女性に責任ある仕事をどんどんやってもらうというのも有効な取り組みだと考えます。そのような取り組みは各クラブでもやってきておられると思いますが、2022-2023年度は、いっそう強化して頂きたいと思います。また、ジェニファー・ジョーンズ会長は「大切なのは会員にとっての快適さと会員への配慮です」と先に紹介しました講演の中で述べられておりますが、責任ある仕事をやってもらうことも含め、女性会員の快適さと女性会員への配慮とはどういうものかを想像し、想像したものを創造即ちつくり出し、女性会員の積極性と帰属意識とが醸成されるような環境を整備していきます。
2.青少年活動の活性化
ロータリーの将来も考えたとき、若い人の積極的参加は、ロータリーの多様性・公平さ・包摂を高め「ロータリーの不思議な力」を大きくするために不可欠であると思います。ロータリーは、インターアクト、ローターアクト、RYLA(ライラ)即ちロータリー青少年指導者養成プログラム、国際青少年交換等多彩な青少年関係プログラムを持っています。2022-2023年度はこれらのプログラムをより充実させ、若い人の積極的参加を促し、ロータリーの多様性・公平さ・包摂を高め「ロータリーによるつながり」を強く、広くしていきます。
3.リーダーシップ開発活動の強化
女性会員やローターアクトをはじめ各会員がロータリーを本当に理解し自発的なモチベーションに基づくリーダーシップを持てば、各会員はより積極的かつその力を十分に発揮し帰属意識が持てるかたちで、ロータリーに参加できるようになると思います。それが重なれば、クラブが活性化し「ロータリーによるつながり」が強く、広くなると思います。
リーダーシップ開発ということでは、RLI即ちロータリー・リーダーシップ研究会があります。ご高承の通り、RLIは、質の高いリーダーシップ教育を通じてロータリークラブを強化するための、RIが承認している、草の根の他地区合同のリーダーシップ開発プログラムです。リーダーシップを進めることが出来る潜在能力を有するロータリアンを見出し、ロータリアンにとって重要なリーダーシップ技能と質の高い教育を提供するというRLIの目的については、私も深く賛同するところであり、2022-2023年度はRLI活動を活発化させていきます。
4.RI会長テーマの理解と促進のサポート
「重点項目」の基礎は「RI会長テーマ」ですので、「重点項目への活動目標」には「RI会長テーマの理解と促進のサポート」を加えたいと思います。具体的には、RI会長テーマ「イマジン・ロータリー」を理解し活用してロータリーのコミットメント即ち多様性・公平さ・包摂を具現化する活動ができるようサポートします。また、目標達成のため全クラブにロータリー賞への挑戦を推奨します。
継続的な重要課題への取組み
1.会員の増強
- 会員数30名未満のクラブ ~会員純増2から3名
30から50名未満のクラブ ~会員純増3から4名
50名以上のクラブ ~会員純増5名以上 - 女性会員数純増
- ローターアクト純増
2740地区会員数の推移と目標
年度 | 会員数 | 女性会員 |
---|---|---|
2017-2018(期末) | 2,236名 | 内91名(4.07%) |
2018-2019(期末) | 2,200名 | 内97名(4.41%) |
2019-2020(期末) | 2,110名 | 内96名(4.55%) |
2020-2021(12月末) | 2,153名 | 内96名(4.46%) |
2021-2022(期末目標値) | 2,335名(8.44%↑) | 内163名(7.0%) |
※日本の女性会員の割合は平均で7.0%
※世界の女性会員の割合は平均で23.7%
2.各種寄付の拡充推進サポート・アドバイス
- ロータリー財団への年間寄付1人150ドル
- 米山記念奨学会への年間寄付1人16,000円
- ポリオプラス基金への年間寄付1人30ドル
3.RLIの活性化
ロータリー・リーダーシップ研究会の活動を積極的に支援します。
4.ロータリー奉仕デーへの積極的参加
ロータリー奉仕デーへの積極的参加に取り組み、公共イメージのさらなる向上につなげます。
5.My Rotaryアカウント登録の増強
My Rotaryアカウント登録100%を目標とします。
6.クラブ活動計画策定及びクラブ目標設定のサポート・アドバイス
クラブ活動計画策定及びクラブ目標設定のサポート・アドバイス態勢を整備します。
※地区運営参考資料
2740地区会員数の推移(期末) | 単位:人 | |||||
2015-2016 | 2016-2017 | 2017-2018 | 2018-2019 | 2019-2020 | 2020-2021 | |
会員数 | 2,188 | 2,228 | 2,236 | 2,200 | 2,110 | 2,057 |
前年比 | -3 | 40 | 8 | -36 | -90 | -53 |
2740地区寄付額の推移(期末) | 単位:$ | |||||
2015-2016 | 2016-2017 | 2017-2018 | 2018-2019 | 2019-2020 | 2020-2021 | |
寄付額 | 222,434 | 278,674 | 256,863 | 237,762 | 208,440 | 252,580 |
前年比 | -12,736 | 56,240 | -21,811 | -19,101 | -29,322 | 44,140 |
252,580(総寄付)=189,417(年次寄付)+55,714(使途指定寄付)+7,449(恒久基金寄付) 189,417(年次寄付)÷2,057(会員数)≒92.08$ |
2740地区寄付額の推移(期末) | 単位:円 | |||||
2015-2016 | 2016-2017 | 2017-2018 | 2018-2019 | 2019-2020 | 2020-2021 | |
寄付額 | 28,181,793 | 27,645,939 | 28,182,966 | 25,746,888 | 23,301,087 | 24,822,717 |
前年比 | 2,563,951 | -535,854 | 537,027 | -2,436,078 | -2,445,801 | 1,521,630 |
24,822,717(寄付額)÷2,057(会員数)=12,084円 |